今日は久しぶりに丸一日オフをもらえた。
アイドルHAYATOは売れっ子で、休む間もなく働くいいこちゃんで頑張り屋さん。なんて、そんなレッテルを貼られてしまっているけれど、やっぱりボクだって安みたいしゴロゴロしたいしダラダラしたい。ダラダラしたくない人間なんていないよきっと。

「冷蔵庫になにもない…だって…!?」

今日はどこにも出かけないで家にいるんだ!と決めた瞬間これだ。お腹がすいで冷蔵庫を開けたら、視界に入ってきたのはマヨネーズとかケチャップとかわさびとかマーガリンとか。とてもじゃないが食材とはいえない。
どうしよう、出前かなあ。でもめんどくさいなあ。なんて思ってたら、携帯が鳴った。ピロリロリン。着信だ。しかもプライベート用。

「はーいもしもし一ノ瀬ハヤ、」
「あっハヤトくん!今日オフだって聞いて!私今撮影終わったんだよね!もう今日はなにもないから、ハヤトくんのおうちいってもいい?」
「もちろんだよ!!」
「あ、ご飯食べた?」
「まだ!!!」

女神だ!僕の心もお腹もいっぱいにしてくれる女神!ボクたちは恋人だけど、それ以前に同じマンションなので付き合う前から何かと仲良くしてきた。同い年で話も合うし、一緒にいてストレスにならないってすごいよね。

「じゃあオムライスにしようかな」
「ケチャップはあるよ!」
「それしかないのね、なんか適当に食材とか買っていくね」
「うん!待ってる!」

そしてボクは呼び鈴が鳴るのをそわそわしながら玄関で待つのだ。
がきたら、すぐに玄関に引き込んで抱きしめなきゃ!
そしておいしいオムライスを作ってもらうんだ!




きみとぼくのフリータイム






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